Quantcast
Channel: 工場長の製作日誌
Viewing all articles
Browse latest Browse all 313

千頭森林鉄道の保存車(寸又峡)

$
0
0


東にそびえる南アルプスの向こう側を流れる静岡県の大井川
その上流にもかつて森林鉄道がありました。

「秘湯」で有名?な寸又峡温泉も通っており、温泉駐車場には車両が保存されています。
せっかくの機会なので道草して観察しました。



保存されているのは協三工業製DL+岩崎レール製客車+運材台車(メーカー確認せず)です。
運材台車以外には屋根が架かっていますが保存状態は良くないです。
・・・メインの駐車場脇とあって清掃等は行われているようですが、修繕・レストア等を行うには不便な所なので中々難しいのでしょう。



協三の機関車
木曽とは違って屋根にタンクを背負っているのがいいですね。
窓ガラスはすべて失われ、エンジンカバーも無い状態です。
・・・おかげで機関部が良く観察できます。
扉も開いており(というか歪んで閉まらない)、キャブへの立ち入りも可能です。



モノコック構造の台車
現役時代の写真を見る限り、昭和43年の廃止の頃はほとんど全てこのタイプの台車だったみたいです。
富士重工製でしょうかね?





最後に客車
岩崎レール製のもので、現在丸瀬布にある客車によく似ています。
ただしこちらは扉が片側1カ所で、寸法も長さ5200mm、幅1570mmと一回り小さいです。
木曽のB型客車より車体幅が狭いのは車両限界の関係でしょうかね?

殆どの窓が無い無残な状態ですが、実は多くの窓が開いた状態でした・・・
降下式の窓枠が劣化して自然に落ち込んだのか、閉められない状態です。

車体裾部に15㎝の帯材が巻いてあるのが他にはない特徴です。
が、この部分は真っ先に穴が開く部分なので、補修で取り付けられたのか、元々あったのかは不明・・・
現役時代の写真を見た事が無いので何とも分かりません。



台車にも特徴があり、運材台車の流用でもアーチバー台車でもない、立派?なものを履いています。

以上、モデラー視点から見た保存車両たちでした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 313

Trending Articles