最近晴天が続き、降雨量は平年の2割・・・ここまで来るとちょっと困ったものですね。(飯田市上村下栗)
とはいえ趣味人にとっては散歩日和
昨年は災害により近づけなかった遠山林鉄の奥部へ足を運んでみました。
去年は北又渡発電所より先に進めない状態でしたが、今年は問題なく?車両通行可能です
・・・また崩れないことを祈る(笑
初めて知ったのですが、ここから先は多くの区間が未舗装です。
林鉄同様wセカンドでグイグイ登っていきます。
新緑の遠山川
赤石岳の由来?でもある赤い石が目立ちます。
途中仏島にある小さい2つの沢を越える橋は林鉄用のレールを組み合わせて作られていました。
とても短いものですが、この道にある遺構はこの程度と思われます。
便が島手前には堰堤があり、クレーンが道一杯に作業中・・・だったので手前で車を停め、徒歩で便が島に入りました。
(保存会発行のシート?より)
便が島は他と比べて少しなだらかな場所で、この場所で林鉄は幾重にも切り替えして一気に80m程登っていたようです。
現在では図のように駐車場とキャンプ場が置かれ、地形がだいぶ変わっています。
しかしながらキャンプ場より先は一般車通行止めの遊歩道になっており、面影が結構残っています。
そして最後のヘアピンに潜んでいるのがこれ
林鉄当時の物と思われる木橋です。
この区間は遊歩道がR=5mくらいの急カーブでショートカットしていて使われていません。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nyunta/haisen/tooyama/
こちらのサイトに詳しい解説がありますが、写真を見比べると崩壊が進んでいるようです。
谷底に落っこちる日も近いのかもしれません・・・
こちらは最上部のトンネル。
北又渡~便が島間にもトンネルが1カ所ありますが軌道撤去後に改修されているようで、これよりもかなり大きい断面になっています。
ここから終点の西沢渡までは徒歩で数十分
ゆっくり歩いても1時間ほど
軌道跡であり、勾配も一定なので気軽なハイキングです。
比較的新しい崩壊地を越えれば西沢渡です。
唐突に軌道は終わります。
終点には小さなターンテーブルと標語が書かれた標柱が放置されていました。
ターンテーブルの直径は1.5m
小型モーターカー用でしょうか?
軌道関係の遺構はこれだけで、他に沢を越えたすぐ先に営林署の小屋が残されているそうです。
南アルプスは聖岳のお膝元、すべてのモノが自然に包まれていきます。
やがてここを走っていた軌道の痕跡も、そこにいた人々の記憶も過去の彼方に消え去ることでしょう。