下伊那の古い峠道の途中から分岐する林道を車で数分進んだ山の中
・・・堂々の2階建ての建物がありました。
いわゆる「造林小屋」はたまに見かけるのですが、2階建てとなると「小屋」というよりは事業所であり、ちょっと珍しいので記録。
この場所は民有林ですが直轄治山事業が長く行われている地域なので、営林署関係の建物かなと思ったのですが、少なくとも今現在は市または財産区が管理しているようです。
もっとも、すぐそばに森林管理局の詰所があるので縮小に当たって地元に譲与された施設という可能性もあります。
ちなみに財産区と同名の廃集落(S41年集団移転)があるものの、古地図を見ると位置はさらに上流なので関係は薄そうです。
・・・まぁ詳しい事は私には分かりませんので、いつも通り「今の状態」を紹介。
正面玄関
2階建の建物の前部にくっついたような入口で、この部分だけ薄緑でペンキ塗りされています。
内部は事務所風。比較的新しい資材が突っ込んであったので、ここだけは物置として使用されているようです。
どこかで見たようなカサ
鬼瓦(トタンですが)部には地名「松川入」を図案化した意匠が使われているなど、結構いい作りです。
・・・営林署がこういうことするんだろうか?という疑問はあります。
側面
2階部分のみ瓦棒葺きで、あとは平板葺き。
庇が雪で壊れているものの、あとは概ね現役時代のままの模様(こちら側は)
2階建て部分は宴会できそうなw畳敷きの大部屋になっており、生活スペースの模様(恐らく二階も)。
・・・今は無人の山奥ですが、かつては山仕事の人々が大勢出入りしたものと思われます。
この古い窓ガラスの反射の具合が好きです。
太陽が出ている内は部屋の中は暖かそう・・・
裏手に回ると反対側の平屋部分は屋根が盛大に破壊していましたw
庇同様に、2階から雪が落ちるのでしょう。
内部の様子はわからないので、この正面向かって左に伸びた部分がどんな部屋なのかは不明です。
小さい窓は便所、あとは・・・風呂か台所か?あるいは事務室かもしれません。
オマケ
すぐそばにあった2階建ての建物
こちらは純然たる宿舎のようです。
妻面のオレンジ色っぽい部材は鋼材なのですが、見たことのない建て方です。
・・・今でいうプレハブなのでしょうか・・・?