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Channel: 工場長の製作日誌
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頸城の列車をつくる(完)

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夏の名残のような雲
トンボが飛びまわっています。


さて、頸城の最後の仕上げに機関車を
ワールドのDC92を塗装しました。
・・・未塗装完で手元にやって来たのでホントに塗っただけです(汗



最近のワールドのキットは塗りの事も考えたパーツ構成になっているんですね。
車体はブドウ色1号、窓回りを白で塗装しました。



愛らしい3両編成が完成
機関車はコッペルが似合いそうではありますが・・・まぁコレもなかなか良いものです。


実物は今も頸城で大切に保存されています。





ホジはゆるーく作ってみたい気もするのですが、みんな持ってるからどうしようかねぇ

ワールド工芸のホイットカムをつくる

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さてさて、もうすぐ軽便祭



(特にキックバックは無いけど宣伝!)

祭りに向けてナローネタを作製中です。



久しぶりに未開封キットに手を付けた気が・・・w
ワールド工芸のホイットカム
動力付きで4500円!安い!
再生産もされたらしいのでおススメです。
動力はNのプラキット用のものが付いています(ただし自分で組み立てる



サクサク組みましょう。
ワタシが真鍮工作で使っている主要道具です。
エッチングパーツの切り出しはボロい刃のデザインナイフです。真鍮板なら切断可能。
・・・なんつーか、もっと道具があれば上手く作れる気がするんですよね。
未だに「えっ、そんな道具あるの?」っての沢山あるもんw

組立には友人のkuma氏の工作記録

https://togetter.com/li/996683

が非常に分かりやすく参考になります。
1工程づつ写真が付いているのはとても良いです。



まずはキャブから、概ねこれに沿って組立。



抵抗は持っていないので省略しました。
ここまで一晩。

翌朝から塗装!



今回はガイアのマルチプライマーを使ってみました。
クレオスのマホガニーと調合したクリーム色で木曽風のツートンとしています。
・・・順当にはNo.7そのものですが、自分好みの塗り分けにしているのでタイプです。



裾のラインも真っ直ぐ出ました。
ヘッドライトは100円ショップのクリアレジンでレンズを作製。



クレオスのウェザリングマスターでフィルタリング&汚し後に艶消しを全体に吹いて完成!
・・・キャブ後面の取付が上手くなかったのか、屋根が前のめりになってしましましたorz
次回へ生かしたいと思います(笑

軽便祭

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軽便祭に参加いたしました。
秀逸な作品群に並んで私もちょこっと車両だけ置かせていただきました。
・・・猫屋改造電車は評判良くて嬉しかったです。

詳しいレビューは皆さんの素晴らしい記事にお任せw
ここでは簡単にご挨拶で・・・



親しくしてもらっている友人の屋久島エンドレス
人形が乗ると一気にリアルになりますね。こういう作品はジオラマに置いてこそ生きてくる気がします。
屋久島行った事ないけどすごく屋久島っぽい空気感。森の湿度が感じられます。
親子合作ということで何とも楽しそうデス。


その他物販フロアも含め多くの方とお会いできました。
遊んでいただいてありがとうございました。
あまり顔を出さないのですが、それでも覚えて頂けて幸いです。
・・・あと、私のブログを見てホイットコムを購入された方があったようでこれも嬉しい限り。
宣伝ではなく(笑)工作人口が増えていけばと思っています。


記念板は平年売れ残るのですが、今年は早々に完売。
1枚で3種類作れるので複数枚購入した方が多かったのでしょうか?
私は1枚入手したので、どのタイプにしようか迷います。



屋根だけでここまで変わるのかというフォロワーさんの作品。
塗り方を教わったので今度試したいと思います。




来年も楽しみです・・・

DL2題

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連休を利用して北アルプスに登ってきました。



山小屋を利用すれば息を切らさないペースで登る事ができ、こういう登山も良いものだなと。
いつもの「落ちたら死ぬ!」探検とは全く違う自然と接しました。


さて、模型の方はゆるーく。
軽便祭前夜からDLばかり作っています。



1両はNゲージのジャンク品
ワールドの津軽鉄道の機関車
下回りが無かったので同じくワールドの東芝戦時型の動力を組み合わせました。
サイズは中々ぴったり!


もう1両はアルモデルのKATO7t機





同じHOナローでも前作のホイットコムの倍くらいのサイズがあり、だいぶ簡単ですw
同じような形でもこんな体格差があるのはやはりナローならでは?



素組ではちょっと物足りなく感じたので、エンジンカバーの手すりと煙突を追加、ヘッドライトを斜に構えました。



試走したところ、キャブのエンジン側妻板と動力が当たってショートしていたので養生。
・・・この部分をあらかじめ削った方が良いかもしれません。




二つ同時に塗装
どっちも単色塗りで仕上げます。





ワールドのDLは専用線で活躍していそうな雰囲気に・・・
ウェザリングはクレオスのウェザリングマスターで。
今回テスト的に、全体にエアブラシで塗ったくった後から薄め液で湿らせた筆で拭き取る工法にしました。
ちょっと印象が違う仕上がりになりました。
影色にはフィルタリキッドの青を入れています。
・・・が、前述の工法で汚したため、効果がよく分かりませんw

最後に艶消しクリアでコートして完成。
カサカサな感じになったと思います。




アルカトーはオレンジ一色の上からグレーでフィルタリング
キレイだけどちょっと埃っぽくしてみました。

Nゲージの金属キット組んでます

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あまぎの鹿島参宮キハ201とキッチンの庄内交通の客車
客車の方はハンダ済状態のジャンク品。床下はありません。



あまぎのキハを開封して組み立て。
このメーカーのキットは前面ホワイトメタルが多く、側板を組んだら前面を瞬着でくっ付けて箱になります。
・・・まぁちょっとクセがあるのですが、多くの時間をヤスリ掛けに費やすのでプラ工作に近い感じです。
そういう点では金属入門として取っ付きやすいかもしれません。



動力は鉄コレ12m級
非動力側をCのホイルベースの短い物に交換し、偏心台車を履いているように見える様にしました。
・・・完全になんちゃって工作ですがw



オデコを整形します。
ハ12のオデコ部はプラ材を適当に当てています。



いつも使う道具
まず金属ヤスリで大まかに整形してからスポンジヤスリで仕上げるのが当工場流です。
瞬着は耐衝撃用を使っています。



鹿島キハのテールライト
この円盤はいつも完成後にはずれたりして物凄く凹むので、今回は尾灯パーツにハンダ付けで直接固定してみました。
形状は異なりますがこれなら外れる心配はありません。





客車の床下には、ダルマを作ったりして余っていたIORI工房の2軸客車用の物をそのまま流用しました。


・・・つづきます。

岡谷のフェデラル製機関車

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岡谷インターから至近
岡谷市のごみ処理場と隣接の公園に去年ナロー機関車が保存されました。



ゴミ処理場が「エコポッポ」だから機関車を置いたのか?
・・・内燃機関車は「ポッポ」ではないと思うけど特に彼の来歴などの紹介はありません(汗




さて、保存されたのはナローの機関車
諏訪湖の釜口水門の工事で岡谷組が使用した機関車2両のうちの1両のようです。
この工事は昭和3年~11年に行われ、受注者の岡谷組はアメリカから2両の機関車を輸入して使用しました。
(現在も盛業の岡谷組さんHPより)

「FEDERAL」というのは聞いたことが無いメーカーですが、RMの「編集長敬白」によれば1950年代までアメリカにあったトラックメーカーのようです。
岡谷組はこの時この機関車と、現在は釜口水門に保存されているプリマス製の機関車を導入しました。
・・・1両づつ違うメーカーってのは試行錯誤の結果なんだろうけど、2両しかないのに効率悪そうw





腰が高くてちょっと不格好な感じです。
やたら高さがある台枠は陽印などもなくフラットですが角ばっています。



エンジンルームを覗くとFEDERALのエンジンと何故かFORDのタンク
上手い具合に凹ませてあるし、やはり後天的な改造でしょうか?

上回りは同時に輸入されたと思われる釜口水門のプリマスとよく似ており、岡谷組で戦後?改装されたと思われます。
・・・という事は戦後も使用実績があるということ。
80年代から行方不明という事ですが、もしかしたらどっかで使われたのかもしれません。
プリマスはフリクションですがこちらはギヤミッションなので、まだ使いようがあるかも。
・・・まぁそんな事はないか?



(釜口水門に保存のプリマス)
・・・昭和3年に2両輸入されてどちらも現存というのはなかなか凄い。



Hゴム窓のキャブは片側に扉があり、普通に開けることが出来ます。
キャブの中は超シンプル



タレ目の前面窓が印象的です。

GMキットの17m国電

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いよいよ冬がやってきました(松本市 天狗岩)




さて、以前入手したジャンク品のGM旧国
動力を整備し、車体を捨ててしまうのも勿体なく…結局簡単に再生しました。

・・・昔作った可部線クハ16があったのでそれと編成にします。

車体の組立ては結構雑…なんだけど塗りの練習と割り切って本格的に改装はせず、
・1両をT車化(床下新調)
・前面票差しをRMMクモハ12付属のパーツに交換
・テールライトレンズ化
・パンタ以外の屋上機器を交換
という簡単なものです。
ベンチレータはKATO製を使用しました。
・・・台座が無いのでワッシャを履かせています。
避雷器などもキット付属の物はカタチが良くないので、金属パーツでなくとも新しいキットのパーツを使うだけでもグッと実感的になります。
※今回ヘッドライトには銀河の11番を使いました。



またお遊びで簡単に内装も
鉄コレの余っている床板からシートを切り出して接着しました。
・・・運転室の仕切りは茶色に塗っただけですが、それらしくプラ板で作れば尚リアルでしょう。





元の塗装は剥がさず、上からGMの2番と12番で塗装。
屋根は混色のダークグレーです。

今回は元がジャンク品、という事でウェザリングの練習を。
屋根と車体裾に、前面警戒色と同じ黄色を吹いて埃っぽい感じにしてみました。
・・・エアブラシ洗って違う色を…というのが面倒だったので同じ色なのですが、案外良い感じですw
更に屋根にクリアオレンジを吹いてみましたがこれも案外具合が良いです。
ただし、この手の明るい色はベンチレータなどの明るい灰色に付くと一気にダサくなるので何か考えた方が良いかも・・・





とにかく、可部線風の国電が編成になりました。
このクモハ12040はこの色になったことが無いし、クモハ11もプロトタイプを考えていないので実車に忠実ではありません。
私自身可部線が特別好きという訳でもなく、
「茶色一色のNゲージはパッとしないけど、17m国電は茶色が良いよね」
ということで前面にアクセントの入った可部線色を採用した由です(笑

旧国は大好きなのですがリアル世代ではないし特定の車に思い入れがある訳でもないので、
私は「旧国という群像」が好きなんだろうと思います。


鉄コレやKATOからかなりいい感じの製品が出たため再生産するか?ですが、GMキットも重量感があって結構好きなんですよね・・・

猫屋線の機関車(レビュー)

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発売と聞いて「えっもう?」
と慌てて注文しました猫屋線第3弾の2種類
・・・とりあえず入手ですw

部品を共通化している部分もあって意匠が似ていますが、
DB1はセミセンターキャブ、DB2はL型になっています。
・・・なかなか上手いデザインかと思います。

1番の方は山形交通のDBに似ているなと思ったのですが、キャブの形状など結構異なります。
※後から気づきましたが尾小屋のDLがプロトタイプなのですね。
一方の2番は色がどうにも木曽林鉄に・・・協三DLのようです。



フレームの形状などNo.127が近いイメージです。
・・・キャブの交換キットなど出るのでしょうか?笑




ひとまずDB1を動力化
純正動力でお手軽です。
オマケパーツとしてステップが付いています。


DB2の方はコレを買った理由?でもある林鉄化を検討



乗工社のキャブフォワードと並べると寸法はほぼ同じ、ただしやはりキャブが大きいです。
1/80として考えれば全く問題ないサイズのようです。



パッと出てきた機関車と並べたところ。
・・・サイズは良いけどデッキが気になりますね・・・
思いっきり「板」なので、腕の見せ所でしょうか?





貨車と客車
鉄コレ第1弾っぽくて懐かしい。
客車は以前の再販と思ったんですが、よく見れば窓配置がキハと同じになって長くなっていますね。



・・・つづきはウェザリング?


善光寺道を行く1(刈谷原峠)

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とても久しぶりに鉄道以外の「道」ネタです。

引越し以来ずっと通ってみたかった善光寺道(北国街道西脇往還)を自転車で通行しました。

北国街道西(脇)往還は中仙道の洗馬(塩尻市)から松本市、筑北村、麻績村を経由して長野市善光寺までの街道
善光寺への参詣者の他、長野~松本の物資の輸送路として栄えました。


松本を朝出発し信大のある旭町を通過、北上すると岡田宿
山が迫ります。

・・・話がそれるけど、戦前旭町で生まれた祖母が
「山の方から丸太を積んだ馬車が定期的に下りてきて、主人は近くの飲み屋で飲んだ後馬車の荷台で寝てしまう。それで主人を積んだ馬車は勝手に帰っていく」
という話をしていたけど、それってきっと岡田あたりの人なんだろうなぁ。。。

岡田宿では保福寺峠を通って上田へ抜ける「江戸街道」が分岐します。
・・・というかこちらがメインルートですねきっと。
こちらは現代でいえば国道254号線、三才山トンネルのルートが概ね重なります。



分岐点には道標の石塔があります。

善光寺道は集落はずれのため池を過ぎて更に北上・・・



すると分岐が



左へ逸れて登る道は馬飼峠といって、明治期に新設された荷車を通せる車道とのこと。
「全国初の有料道路」と書かれているが、この前年に静岡県の東海道で金を取って通した峠があるのでコレは誤りと思う。
近世にも通行料の必要な道はあったようですし。
・・・が、翌年という事で非常に貴重!今度通ってみようと思います。

刈谷原峠は急峻、と書いてあるだけあって自転車を押して通るにはキビシイ坂道・・・
が、私が一番訪れたかった場所が!





今となっては特別なんでもない急坂の途中のちょっと開けた場所でした。
ここには「商人石」という伝説上?の石があったようです。

松本の物価が高い時はうず高く積まれ、物価が下がれば低くなる

いかにも商業都市松本らしい言い伝えではないでしょうか?
・・・多分実在していて、実情はケルンのようなもので松本を出た行商人が同業者に向けたメッセージのような形で積んだものではないでしょうか?



・・・無人となった峠道には今は積む人もなく、昔日の旅人が小休止しただろう空間だけが残されています。





道中には馬頭観音などの石仏がたくさん安置されています。
旧街道では特に難所に多く置かれています。

馬頭観音は本来の意味を逸れ、日本では交通の神様として、行き倒れた駄馬の供養として設置されています。


風が強くなりもうすぐ峠!
と思ったら



!!!
まさかの倒木w





丁度ゴール地点がまさかの閉鎖でしたが無事刈谷原峠に到着
視界はゼロですが、ちょっと広い空間があります。

・・・ちなみに、四賀側からは最近(前日?)車が来たようで、雪にタイヤ跡がありました。
ということで、刈谷原峠は倒木が無ければ自動車で通過が可能なようです。



北側斜面という事で雪も残り、お地蔵さんも寒そう。

・・・あとはひたすら降りて松本市四賀(旧四賀村)へ

最後に会田宿にあった面白物件



会田宿入口の道祖神ですが



超細いw

宿場に着いたので今回はここまで。。。    (つづく)

善光寺道を行く2(花川原峠の石まんぼう)

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善光寺街道の続き

四賀の会田宿は坂の宿場
宿場の中からすでに峠道が始まっています・・・
四賀と坂北の境に位置するのが立峠
善光寺道で最大の難所だったようです。



一番上の立派なお屋敷。
集落は終わり、立峠に向かいます。



途中にあった道標
「左 善光寺近道」とあり、気になるも山止め(入山禁止)の看板が・・・




途中のお堂?付近の馬頭観音
この手の物は地元の方々の素朴な作品が多いのですが、これは非常に立派。
精巧なので一見の価値アリです(その割写真が適当w


ここから立峠は車道を離れて山をほぼ直登!
なので、自転車の私はアッサリ断念・・・車道を登る事にしました。



立峠は自動車の通れない昔ながらの道ですが、東の花川原峠は改良されて林道に
・・・林道にしては自転車をこいで登れる程度の勾配。ヘアピンカーブが連続します。




花川原峠に到着
小さな切通しのある普通の峠です。

私が山に行った時のお約束であるジャムパンを食べながら付近を観察・・・



?「石まんぼう」とは・・・
峠には城址入口とこの石まんぼうと書かれた2本の白い標柱が立っています。
が、特に解説が無いので何の事だかよく分かりません(笑
たぶん切り通しの片側の岩の事だと思うけど・・・「まんぼう」には見えないなと。
ちょっと気になったのでジャムパンを食べつつ裏に回ると・・・



!!!!
これが「まんぼう」
解説が無いので不明ですが、おそらく旧道のトンネルでこれが石まんぼうなのでしょう。

明らかに人工的に掘られたトンネルですが、被りがほとんどありません。
トンネルになっているのは長く見ても4mほど・・・
切り通しにしなかったのが不思議な感じ。



壁面上部に今でいうところの扁額のようなものが掘られています。
・・・達筆すぎて読めませんw
後述の、青柳の切り通しにも同じような意匠のものがあるので、似た時代に掘られたものかも。
・・・とすると明治以前の施工かもしれません。





反対の坂北側
急な九十九折れを登った所にこの隧道が聳えています。
・・・そこそこ急ですが道幅も広く、荷車の通行を考えた設計になっている道です。
おそらく立峠のバイパスとして建設されたのでしょう。



「当県上水内郡」と書かれた落書き?
隧道壁面にはよく見ると無数の落書きが。
「東京」「大阪」「山形県(村ではない!)」などと書かれており、ここに遠方からの通行者があったことが分かります。
年代が分かる記述は読み取れなかったのですが、すべて旧字で墨書きされていることから、少なくとも戦前の物と思います。
・・・まさか「石まんぼう」を見に遥々来たとは思えないwので、たぶんその頃まではメインルートとしてこの道が使われていたんだと。


帰宅後調べると「まんぼう」とは横穴の事で、このトンネルを石まんぼうと呼ぶという事でした。
また立峠付近には炭鉱があり、石炭を索道で輸送した記録がある事から、もしかすると花川原峠を通って輸送した時代もあったのかもしれません。
異様に緩やかな花川原峠もその際の改良なのかも・・・
などなど、まだまだ散策のし甲斐がありそうです。




峠を降りると現代の「まんぼう」高速の立峠トンネルの脇を通過しました。

                           つづく

おもいでの京王5000系(GM塗装済キットをつくる)

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私が鉄道趣味に走るきっかけと言える京王5000系
旅客車が消えて20年以上、地方私鉄に譲渡された車両も引退時期に差し掛かっています。

・・・そして今年、京王線に5000系を名乗る電車がまた走りだしました。


さて、そんな5000系の模型と言えばグリーンマックスの塗装済みキット



たまたま一畑の車の引退情報を聞いた日に中古模型店で見かけたので購入。
・・・中学生のころから欲しかったのですが、未塗装の2連ばかり組んでいてこの箱は初めてです。
回送電車かよwというのはありますがカッコいい写真で憧れでした。


この塗装済みキット、最近再生産された物は色を変えたみたい・・・
たまたま店頭に両方あって見比べました。
比べると
・白は新しい版の方が実車に近いように見える
・帯の赤が新しい版は濃すぎて茶色みたい
という感じです。(あくまで個人の感想で私の見た個体についての話)

という事で、旧製品の方をゲットした訳です。


熱が冷めないうちに組立て。
以前入手していた組立済みジャンク4連と合わせて8連を再現します。
・・・なぜ今?というと、今でなきゃ多分もう作らないだろうから。
模型やめるとか言う話ではないけど、この手の長編成はたぶんやりません。


さて、このキット、車体が印刷済みというだけで、目立つクーラーなどのパーツは自分で塗らなくてはなりません。
・・・お手軽に見えて結構難易度高いです。

その中でも前面に付ける貫通路の渡り板・票差し・運転台通風穴カバーが未塗装なのが鬼門!w
なぜ一体成型でないのか?せめて塗ってくれと思います・・・
GM28番を良く混ぜてエアブラシで塗るとまぁまぁな色になってくれます。

車体のクリームはちょっと白すぎるので、クリアにクリアオレンジを混ぜて塗ってみました。
塗ってみたのですが薄すぎてほぼ分からない感じ・・・まぁ失敗よりはいいですかね(汗



同じ要領で前面ガラスにクリアにクリアブルーを混ぜて塗装
熱線吸収ガラス風にしています。
この手の新型車にはおススメの表現です。



沢山並んだクーラー
側面には開口部が4つあるのですが、色挿し出来るようなモールドになっていません。
クーラー1個で8カ所、1両6個のクーラーで・・・というのを塗装はちょっと大変すぎる・・・
という事で、穴の部分に黒いマスキングテープを切って貼りました。
まぁ塗るより楽に実感的になります。

このクーラーは実車が山側に偏位していて(トップの写真でも分かります)、模型でもガイド穴が偏っているのですが、そのまま開けると編成でバラバラな位置に付いてしまうというワナ(説明書に一切解説なしw)があるので注意です。

クーラーの色は、車体色と同じクリームが正しいようですが、私が見た晩年には色あせなどで明らかに違う白っぽい感じ。
模型ではGM21番で塗りましたが、プラの色がクリーム色なので明るすぎました。
白や明灰白色で塗るのが一番イメージに近いかもしれません。



デワに改造された編成は遅くまで車体側面にKTRのマークが残っていましたが、他の編成がどの程度残置されていたのか不明なので今回の8連にはKEIOマークのみとしています。
・・・デワも未塗装で組立途中なのよねw



一応車内も塗装。
子供の自分には一枚ドアの銀色と、かぶり付きの座席が強く印象に残っています。



今回地味に大変だったのがこれ。
分かる人にはわかるだろうけどめっちゃ時間かかりましたw
床下機器の表現は当時なりなので、今時のキットから持ってきて組み合わせるのが正解かもしれません。


今回作成の2編成は16Fと22F
平成時代にこの編成があったのか不明(多分ない)ですが、クーラーの違いがあり賑やかな感じです。
16Fはジャンク品再生で、車体に接着剤が付いていたり酷い出来。
でも光沢塗装すれば目立たないだろうととりあえず作製w
窓ガラスは接着剤の付いていない物をジャンク箱からかき集めて切貼りしています。
・・・完全版をつくるなら23Fがいいかな?



先頭車4両
KATOカプラーと、ヘッドライトはタバサのシールドビームに交換。あとはそのままです。
行き先は急行京王八王子ゆき
・・・シールが足りなかったので中間に来る車の幕は壊れていますw

ちなみに一番右は鉄コレの一畑電車
きっちり作れば、これと比べても遜色は無いと思います。



そんな訳で自分が作った中では最長編成の8連が完成!
・・・幌とか連結間隔とか手入れしたい所は山ほどありますが、飽きそうなのでこれにて(笑
塗装済みだしお手軽モデリング!と思ったのですが、結局3週間・・・今年最後の完成品となりそうです。

善光寺道を行く3(青柳の切り通し)

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いよいよ年末
・・・何となくそわそわしますw


さて、善光寺街道紀行の続き
麻績村へ向かいます。



筑北村にある旧坂北村役場の建物。
明治33年築造で、青柳宿の端っこに立っている簡素ながらオシャレな建物です。
・・・こんなのを模型で作ってみたいものです。


筑北村と麻績村の間にはちょっとした峠があり、そこに2つの切り通しがあるとのこと。
青柳宿の緩い坂道を登りきると道は大きく左にカーブし、曲がりきると大切通しが見えてきます。



中々見事な切り通し



新しい案内看板も設置されており、1580年開通、以降3回にわたり改良が施工されたとの事。
これによると、
現在の大切通し  L=27m、W=3.3m、H=6m
1698年の大切通し L=25m、W=2.5m、H=3m ※案内看板より単位換算
という感じ。延長はあまり変わらない?





壁面には明瞭にノミの跡を見てとれます。







こちらが小切り通し
すぐ先に現代の土木構造物、長野自動車道のガードが控えています。
この手の解説板に「旅の安全を祈る」というのは珍しく、洒落ていて思わずニヤリとしました。

・・・この2つの切り通しの間の道の脇にも切り通しのようなものを確認できました。
当初からあったのか、後から作ったのかわかりませんが、今は道から外れて使用されていません。




最後のオマケ。
麻績村聖高原駅前のタクシー屋さん
こういう建物、最高です。

あけましておめでとうございます

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読者の皆様あけましておめでとうございます。
本年も変わらず工作記録や旅行記など上げて行きたいと思います。
お陰さまで更新しない日も100~200名程度の方のアクセスを頂いております。
「別に見られずとも黙々と作ってればいい」
とは云うものの、実は結構気にしていたり・・・
結構励みになっております。笑

・・・本年もよろしくおねがいします。




さて、年初で新しい事がしたいという事で、中古で入手したOナローのホイットコム(ペアハン)に手を付けました。
・・・初のOナローになります。
動力はパワトラが指定ですが、アルパワーを採用します。




一方、7年くらい前?にシャシだけ作って放置していたタミヤの2CVもゆるーく再開。
・・・グンゼのキットを作ろうとして挫折し、代わりに買ったんだったかなぁ~(忘れたw
クラリスもいるんですがグンゼの本体は手元にありません。


そんな具合の新年です。

Oナローのホイットコム

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初めて作るOナロー
ペアーハンズのホイットコムです。



動力は指定はパワートラックですが、アルパワーを使います。
そのままでは収まらないので、フレームの穴を拡大して入るようにします。
・・・これで問題なし、と思ったら、キャブ前部下も削らないと入らないので要注意です。





固定状況
アルパワーの前後にあるベロを使って固定できるようにしました。
このままでは左右に遊びがあるので、完成時には動かないように何か考えましょうw




ハンダ付け
このキットはホワイトメタル部が多いので、ハンダ付けするのはキャブ回りくらいです。
ボンネットの手すりはいつも通り瞬着で。



あまり手を加える気はないのですが、煙突は追加したいなと思い外径1.5ミリのパイプを追加。
ボンネット脇に付ける手すりが余るので、後ろの引き戸に取り付けました。






ということで生地完~
窓枠など?な所があるけどそのままでも結構いい感じです。

Oナローのホイットコム 完成

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年初めに新しい事をと始めたOナローのホイットコム。
極寒の合間を縫って塗装しました。



プライマーはミッチャクロン、下地にはマホガニー
戦車のプラモなど、茶色から立ち上げる方法を真似ています。
・・・まぁ下地は不要と言えば不要ですがw

茶色塗装も似合いそうです。









今回は緑色にしました。
・・・ホイットコムと言えば緑、という何となくのイメージがあります笑
クレオスの三菱系濃緑色に黒を少し混ぜています。
フレームは黒です。

緑一色では地味なので、ラジエタ保護板にオレンジのVラインを入れています。
後端の出入り部分は、処理が適当だったため継ぎ目があり目立つwので、STウッドを貼付けて誤魔化しました。まぁ「さもありなん」という具合です。


新屋公民館(安曇野市)

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安曇野市穂高有明にある公民館
たまたま通りがかって立ち寄りました。



1951年築造
文化財に指定されています。





公民館にしては珍しい?構造で、学校の講堂か体育館のような造りです。
・・・体育館には小さいか?

http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/230351

転用かなと思ったのですが、どうも元々公民館として建てられたもの。
文化遺産オンラインによるとなんと映写室もあるという。


ところでこの建物、Nゲージャーなら結構知っている方が多いのではないでしょうか?
そう、KATOのジオタウン「公民館」のモデルなのです(笑

http://www.katomodels.com/cgi-bin/nmi_zoomview.cgi?id=dio_sisetu1&num=2&cue=rewrite

・・・あんなデカい公民館がどこに有ろうかと思っていたのですが、ここに有りました。





有明は他にも同時期の建築と思しき商店などが並んでおり、暖かくなったらブラブラ歩いてみたい所です。

鹿島参宮キハ201(完成)

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10月に手を付けた鹿島のキハ201
いったん箱に仕舞われてしまいましたが再び再開。
瞬着を盛って2か月くらい放置したのでヒケも無く仕上がり上々w



GMの4番、18番で車体を塗装。屋根は調合したグレーです。
床下はいさみやのカラープライマーを初めて使用。
思ったより黒くないです。艶消し黒より周りに馴染んでいい感じです。



実車は偏心台車になっていて、左右でWBが異なります。
偏心にまではしませんでしたが、鉄コレ12m級動力の台車にCとAを組み合わせてWBを変えてみました。



前面がホワイトメタルで分厚いので、誤魔化す為に窓の断面を黒のエナメルで筆塗りします。
だいぶ印象が良くなります。
・・・はめ込み窓にすれば完璧ですが、まぁそれは大変なので(汗






昨年作ったの地面に乗せて・・・
この位の車両が似合うように作ったので、まさにピッタリのお立ち台です。

横川へ行く

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今までどういう訳だか行く機会が無かった碓氷峠鉄道文化むらへ行ってきました。
広い構内に色々な車両が保存されています。
高崎に保管されていた車両を搬入したので、碓氷峠とあまり縁のないのも・・・





ステンレスのキハ35や、10系寝台車も。
・・・客車の収蔵が多いのですが、多くが車内に入れないのが残念。
まぁ管理が大変でしょうから致し方なしか?





数ある車両の中で面白いのが新幹線のトンネル巡回車
黄色と緑色の2両が保存されています。
・・・かなり特徴的なスタイルw



こちらは車内に立ち入る事が可能です。
コックピットみたいでワクワクします(笑


さて、今回の一番の楽しみは「あぷとくん」
2フィート軌道のおとぎ列車です。



園内をぐるっと一周します。





運行されていたのは北陸重工製のロッド式DL
碓氷峠で使われていた10000形を模したデザインになっています。
上手くデフォルメされていて好ましい感じです。





客車は木製で3両。
最後尾は車いす対応になっていて、大型扉が荷物扉風?

善光寺道を行く1(刈谷原峠)

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とても久しぶりに鉄道以外の「道」ネタです。

引越し以来ずっと通ってみたかった善光寺道(北国街道西脇往還)を自転車で通行しました。

北国街道西(脇)往還は中仙道の洗馬(塩尻市)から松本市、筑北村、麻績村を経由して長野市善光寺までの街道
善光寺への参詣者の他、長野~松本の物資の輸送路として栄えました。


松本を朝出発し信大のある旭町を通過、北上すると岡田宿
山が迫ります。

・・・話がそれるけど、戦前旭町で生まれた祖母が
「山の方から丸太を積んだ馬車が定期的に下りてきて、主人は近くの飲み屋で飲んだ後馬車の荷台で寝てしまう。それで主人を積んだ馬車は勝手に帰っていく」
という話をしていたけど、それってきっと岡田あたりの人なんだろうなぁ。。。

岡田宿では保福寺峠を通って上田へ抜ける「江戸街道」が分岐します。
・・・というかこちらがメインルートですねきっと。
こちらは現代でいえば国道254号線、三才山トンネルのルートが概ね重なります。



分岐点には道標の石塔があります。

善光寺道は集落はずれのため池を過ぎて更に北上・・・



すると分岐が



左へ逸れて登る道は馬飼峠といって、明治期に新設された荷車を通せる車道とのこと。
「全国初の有料道路」と書かれているが、この前年に静岡県の東海道で金を取って通した峠があるのでコレは誤りと思う。
近世にも通行料の必要な道はあったようですし。
・・・が、翌年という事で非常に貴重!今度通ってみようと思います。

刈谷原峠は急峻、と書いてあるだけあって自転車を押して通るにはキビシイ坂道・・・
が、私が一番訪れたかった場所が!





今となっては特別なんでもない急坂の途中のちょっと開けた場所でした。
ここには「商人石」という伝説上?の石があったようです。

松本の物価が高い時はうず高く積まれ、物価が下がれば低くなる

いかにも商業都市松本らしい言い伝えではないでしょうか?
・・・多分実在していて、実情はケルンのようなもので松本を出た行商人が同業者に向けたメッセージのような形で積んだものではないでしょうか?



・・・無人となった峠道には今は積む人もなく、昔日の旅人が小休止しただろう空間だけが残されています。





道中には馬頭観音などの石仏がたくさん安置されています。
旧街道では特に難所に多く置かれています。

馬頭観音は本来の意味を逸れ、日本では交通の神様として、行き倒れた駄馬の供養として設置されています。


風が強くなりもうすぐ峠!
と思ったら



!!!
まさかの倒木w





丁度ゴール地点がまさかの閉鎖でしたが無事刈谷原峠に到着
視界はゼロですが、ちょっと広い空間があります。

・・・ちなみに、四賀側からは最近(前日?)車が来たようで、雪にタイヤ跡がありました。
ということで、刈谷原峠は倒木が無ければ自動車で通過が可能なようです。



北側斜面という事で雪も残り、お地蔵さんも寒そう。

・・・あとはひたすら降りて松本市四賀(旧四賀村)へ

最後に会田宿にあった面白物件



会田宿入口の道祖神ですが



超細いw

宿場に着いたので今回はここまで。。。    (つづく)

善光寺道を行く2(花川原峠の石まんぼう)

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善光寺街道の続き

四賀の会田宿は坂の宿場
宿場の中からすでに峠道が始まっています・・・
四賀と坂北の境に位置するのが立峠
善光寺道で最大の難所だったようです。



一番上の立派なお屋敷。
集落は終わり、立峠に向かいます。



途中にあった道標
「左 善光寺近道」とあり、気になるも山止め(入山禁止)の看板が・・・




途中のお堂?付近の馬頭観音
この手の物は地元の方々の素朴な作品が多いのですが、これは非常に立派。
精巧なので一見の価値アリです(その割写真が適当w


ここから立峠は車道を離れて山をほぼ直登!
なので、自転車の私はアッサリ断念・・・車道を登る事にしました。



立峠は自動車の通れない昔ながらの道ですが、東の花川原峠は改良されて林道に
・・・林道にしては自転車をこいで登れる程度の勾配。ヘアピンカーブが連続します。




花川原峠に到着
小さな切通しのある普通の峠です。

私が山に行った時のお約束であるジャムパンを食べながら付近を観察・・・



?「石まんぼう」とは・・・
峠には城址入口とこの石まんぼうと書かれた2本の白い標柱が立っています。
が、特に解説が無いので何の事だかよく分かりません(笑
たぶん切り通しの片側の岩の事だと思うけど・・・「まんぼう」には見えないなと。
ちょっと気になったのでジャムパンを食べつつ裏に回ると・・・



!!!!
これが「まんぼう」
解説が無いので不明ですが、おそらく旧道のトンネルでこれが石まんぼうなのでしょう。

明らかに人工的に掘られたトンネルですが、被りがほとんどありません。
トンネルになっているのは長く見ても4mほど・・・
切り通しにしなかったのが不思議な感じ。



壁面上部に今でいうところの扁額のようなものが掘られています。
・・・達筆すぎて読めませんw
後述の、青柳の切り通しにも同じような意匠のものがあるので、似た時代に掘られたものかも。
・・・とすると明治以前の施工かもしれません。





反対の坂北側
急な九十九折れを登った所にこの隧道が聳えています。
・・・そこそこ急ですが道幅も広く、荷車の通行を考えた設計になっている道です。
おそらく立峠のバイパスとして建設されたのでしょう。



「当県上水内郡」と書かれた落書き?
隧道壁面にはよく見ると無数の落書きが。
「東京」「大阪」「山形県(村ではない!)」などと書かれており、ここに遠方からの通行者があったことが分かります。
年代が分かる記述は読み取れなかったのですが、すべて旧字で墨書きされていることから、少なくとも戦前の物と思います。
・・・まさか「石まんぼう」を見に遥々来たとは思えないwので、たぶんその頃まではメインルートとしてこの道が使われていたんだと。


帰宅後調べると「まんぼう」とは横穴の事で、このトンネルを石まんぼうと呼ぶという事でした。
また立峠付近には炭鉱があり、石炭を索道で輸送した記録がある事から、もしかすると花川原峠を通って輸送した時代もあったのかもしれません。
異様に緩やかな花川原峠もその際の改良なのかも・・・
などなど、まだまだ散策のし甲斐がありそうです。




峠を降りると現代の「まんぼう」高速の立峠トンネルの脇を通過しました。

                           つづく

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