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Channel: 工場長の製作日誌
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おもいでの京王5000系(GM塗装済キットをつくる)

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私が鉄道趣味に走るきっかけと言える京王5000系
旅客車が消えて20年以上、地方私鉄に譲渡された車両も引退時期に差し掛かっています。

・・・そして今年、京王線に5000系を名乗る電車がまた走りだしました。


さて、そんな5000系の模型と言えばグリーンマックスの塗装済みキット



たまたま一畑の車の引退情報を聞いた日に中古模型店で見かけたので購入。
・・・中学生のころから欲しかったのですが、未塗装の2連ばかり組んでいてこの箱は初めてです。
回送電車かよwというのはありますがカッコいい写真で憧れでした。


この塗装済みキット、最近再生産された物は色を変えたみたい・・・
たまたま店頭に両方あって見比べました。
比べると
・白は新しい版の方が実車に近いように見える
・帯の赤が新しい版は濃すぎて茶色みたい
という感じです。(あくまで個人の感想で私の見た個体についての話)

という事で、旧製品の方をゲットした訳です。


熱が冷めないうちに組立て。
以前入手していた組立済みジャンク4連と合わせて8連を再現します。
・・・なぜ今?というと、今でなきゃ多分もう作らないだろうから。
模型やめるとか言う話ではないけど、この手の長編成はたぶんやりません。


さて、このキット、車体が印刷済みというだけで、目立つクーラーなどのパーツは自分で塗らなくてはなりません。
・・・お手軽に見えて結構難易度高いです。

その中でも前面に付ける貫通路の渡り板・票差し・運転台通風穴カバーが未塗装なのが鬼門!w
なぜ一体成型でないのか?せめて塗ってくれと思います・・・
GM28番を良く混ぜてエアブラシで塗るとまぁまぁな色になってくれます。

車体のクリームはちょっと白すぎるので、クリアにクリアオレンジを混ぜて塗ってみました。
塗ってみたのですが薄すぎてほぼ分からない感じ・・・まぁ失敗よりはいいですかね(汗



同じ要領で前面ガラスにクリアにクリアブルーを混ぜて塗装
熱線吸収ガラス風にしています。
この手の新型車にはおススメの表現です。



沢山並んだクーラー
側面には開口部が4つあるのですが、色挿し出来るようなモールドになっていません。
クーラー1個で8カ所、1両6個のクーラーで・・・というのを塗装はちょっと大変すぎる・・・
という事で、穴の部分に黒いマスキングテープを切って貼りました。
まぁ塗るより楽に実感的になります。

このクーラーは実車が山側に偏位していて(トップの写真でも分かります)、模型でもガイド穴が偏っているのですが、そのまま開けると編成でバラバラな位置に付いてしまうというワナ(説明書に一切解説なしw)があるので注意です。

クーラーの色は、車体色と同じクリームが正しいようですが、私が見た晩年には色あせなどで明らかに違う白っぽい感じ。
模型ではGM21番で塗りましたが、プラの色がクリーム色なので明るすぎました。
白や明灰白色で塗るのが一番イメージに近いかもしれません。



デワに改造された編成は遅くまで車体側面にKTRのマークが残っていましたが、他の編成がどの程度残置されていたのか不明なので今回の8連にはKEIOマークのみとしています。
・・・デワも未塗装で組立途中なのよねw



一応車内も塗装。
子供の自分には一枚ドアの銀色と、かぶり付きの座席が強く印象に残っています。



今回地味に大変だったのがこれ。
分かる人にはわかるだろうけどめっちゃ時間かかりましたw
床下機器の表現は当時なりなので、今時のキットから持ってきて組み合わせるのが正解かもしれません。


今回作成の2編成は16Fと22F
平成時代にこの編成があったのか不明(多分ない)ですが、クーラーの違いがあり賑やかな感じです。
16Fはジャンク品再生で、車体に接着剤が付いていたり酷い出来。
でも光沢塗装すれば目立たないだろうととりあえず作製w
窓ガラスは接着剤の付いていない物をジャンク箱からかき集めて切貼りしています。
・・・完全版をつくるなら23Fがいいかな?



先頭車4両
KATOカプラーと、ヘッドライトはタバサのシールドビームに交換。あとはそのままです。
行き先は急行京王八王子ゆき
・・・シールが足りなかったので中間に来る車の幕は壊れていますw

ちなみに一番右は鉄コレの一畑電車
きっちり作れば、これと比べても遜色は無いと思います。



そんな訳で自分が作った中では最長編成の8連が完成!
・・・幌とか連結間隔とか手入れしたい所は山ほどありますが、飽きそうなのでこれにて(笑
塗装済みだしお手軽モデリング!と思ったのですが、結局3週間・・・今年最後の完成品となりそうです。

善光寺道を行く3(青柳の切り通し)

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いよいよ年末
・・・何となくそわそわしますw


さて、善光寺街道紀行の続き
麻績村へ向かいます。



筑北村にある旧坂北村役場の建物。
明治33年築造で、青柳宿の端っこに立っている簡素ながらオシャレな建物です。
・・・こんなのを模型で作ってみたいものです。


筑北村と麻績村の間にはちょっとした峠があり、そこに2つの切り通しがあるとのこと。
青柳宿の緩い坂道を登りきると道は大きく左にカーブし、曲がりきると大切通しが見えてきます。



中々見事な切り通し



新しい案内看板も設置されており、1580年開通、以降3回にわたり改良が施工されたとの事。
これによると、
現在の大切通し  L=27m、W=3.3m、H=6m
1698年の大切通し L=25m、W=2.5m、H=3m ※案内看板より単位換算
という感じ。延長はあまり変わらない?





壁面には明瞭にノミの跡を見てとれます。







こちらが小切り通し
すぐ先に現代の土木構造物、長野自動車道のガードが控えています。
この手の解説板に「旅の安全を祈る」というのは珍しく、洒落ていて思わずニヤリとしました。

・・・この2つの切り通しの間の道の脇にも切り通しのようなものを確認できました。
当初からあったのか、後から作ったのかわかりませんが、今は道から外れて使用されていません。




最後のオマケ。
麻績村聖高原駅前のタクシー屋さん
こういう建物、最高です。

あけましておめでとうございます

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読者の皆様あけましておめでとうございます。
本年も変わらず工作記録や旅行記など上げて行きたいと思います。
お陰さまで更新しない日も100~200名程度の方のアクセスを頂いております。
「別に見られずとも黙々と作ってればいい」
とは云うものの、実は結構気にしていたり・・・
結構励みになっております。笑

・・・本年もよろしくおねがいします。




さて、年初で新しい事がしたいという事で、中古で入手したOナローのホイットコム(ペアハン)に手を付けました。
・・・初のOナローになります。
動力はパワトラが指定ですが、アルパワーを採用します。




一方、7年くらい前?にシャシだけ作って放置していたタミヤの2CVもゆるーく再開。
・・・グンゼのキットを作ろうとして挫折し、代わりに買ったんだったかなぁ~(忘れたw
クラリスもいるんですがグンゼの本体は手元にありません。


そんな具合の新年です。

Oナローのホイットコム

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初めて作るOナロー
ペアーハンズのホイットコムです。



動力は指定はパワートラックですが、アルパワーを使います。
そのままでは収まらないので、フレームの穴を拡大して入るようにします。
・・・これで問題なし、と思ったら、キャブ前部下も削らないと入らないので要注意です。





固定状況
アルパワーの前後にあるベロを使って固定できるようにしました。
このままでは左右に遊びがあるので、完成時には動かないように何か考えましょうw




ハンダ付け
このキットはホワイトメタル部が多いので、ハンダ付けするのはキャブ回りくらいです。
ボンネットの手すりはいつも通り瞬着で。



あまり手を加える気はないのですが、煙突は追加したいなと思い外径1.5ミリのパイプを追加。
ボンネット脇に付ける手すりが余るので、後ろの引き戸に取り付けました。






ということで生地完~
窓枠など?な所があるけどそのままでも結構いい感じです。

Oナローのホイットコム 完成

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年初めに新しい事をと始めたOナローのホイットコム。
極寒の合間を縫って塗装しました。



プライマーはミッチャクロン、下地にはマホガニー
戦車のプラモなど、茶色から立ち上げる方法を真似ています。
・・・まぁ下地は不要と言えば不要ですがw

茶色塗装も似合いそうです。









今回は緑色にしました。
・・・ホイットコムと言えば緑、という何となくのイメージがあります笑
クレオスの三菱系濃緑色に黒を少し混ぜています。
フレームは黒です。

緑一色では地味なので、ラジエタ保護板にオレンジのVラインを入れています。
後端の出入り部分は、処理が適当だったため継ぎ目があり目立つwので、STウッドを貼付けて誤魔化しました。まぁ「さもありなん」という具合です。

新屋公民館(安曇野市)

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安曇野市穂高有明にある公民館
たまたま通りがかって立ち寄りました。



1951年築造
文化財に指定されています。





公民館にしては珍しい?構造で、学校の講堂か体育館のような造りです。
・・・体育館には小さいか?

http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/230351

転用かなと思ったのですが、どうも元々公民館として建てられたもの。
文化遺産オンラインによるとなんと映写室もあるという。


ところでこの建物、Nゲージャーなら結構知っている方が多いのではないでしょうか?
そう、KATOのジオタウン「公民館」のモデルなのです(笑

http://www.katomodels.com/cgi-bin/nmi_zoomview.cgi?id=dio_sisetu1&num=2&cue=rewrite

・・・あんなデカい公民館がどこに有ろうかと思っていたのですが、ここに有りました。





有明は他にも同時期の建築と思しき商店などが並んでおり、暖かくなったらブラブラ歩いてみたい所です。

鹿島参宮キハ201(完成)

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10月に手を付けた鹿島のキハ201
いったん箱に仕舞われてしまいましたが再び再開。
瞬着を盛って2か月くらい放置したのでヒケも無く仕上がり上々w



GMの4番、18番で車体を塗装。屋根は調合したグレーです。
床下はいさみやのカラープライマーを初めて使用。
思ったより黒くないです。艶消し黒より周りに馴染んでいい感じです。



実車は偏心台車になっていて、左右でWBが異なります。
偏心にまではしませんでしたが、鉄コレ12m級動力の台車にCとAを組み合わせてWBを変えてみました。



前面がホワイトメタルで分厚いので、誤魔化す為に窓の断面を黒のエナメルで筆塗りします。
だいぶ印象が良くなります。
・・・はめ込み窓にすれば完璧ですが、まぁそれは大変なので(汗






昨年作ったの地面に乗せて・・・
この位の車両が似合うように作ったので、まさにピッタリのお立ち台です。

横川へ行く

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今までどういう訳だか行く機会が無かった碓氷峠鉄道文化むらへ行ってきました。
広い構内に色々な車両が保存されています。
高崎に保管されていた車両を搬入したので、碓氷峠とあまり縁のないのも・・・





ステンレスのキハ35や、10系寝台車も。
・・・客車の収蔵が多いのですが、多くが車内に入れないのが残念。
まぁ管理が大変でしょうから致し方なしか?





数ある車両の中で面白いのが新幹線のトンネル巡回車
黄色と緑色の2両が保存されています。
・・・かなり特徴的なスタイルw



こちらは車内に立ち入る事が可能です。
コックピットみたいでワクワクします(笑


さて、今回の一番の楽しみは「あぷとくん」
2フィート軌道のおとぎ列車です。



園内をぐるっと一周します。





運行されていたのは北陸重工製のロッド式DL
碓氷峠で使われていた10000形を模したデザインになっています。
上手くデフォルメされていて好ましい感じです。





客車は木製で3両。
最後尾は車いす対応になっていて、大型扉が荷物扉風?

湯野浜線の小さな客車

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車体のみのジャンクで仕入れたキッチンの庄内交通ハ12・13
暫く放置でしたが再開しました。



組立は良好なのですが四隅の隙間が目立ったので、タミヤのホワイトパテを充填。
乾く前に除光液を付けた(先のとがった)綿棒でこすって余計な部分を除去しました。
・・・プライマーも取れてしまうのでもう一度プライマーを吹く必要があります。

穴が塞がり見た目はかなり向上しますが、やはりヒケるので簡易補修程度に考えてください。




下回りは亡失しているので他から探してきます。
IORI工房の2軸客車から流用してきました。
・・・1両はジオラマに使ったダルマ荷物車の分ですw
鉄コレの座席を移植してお手軽に車内も表現しています。





そして塗装して完成!
元々は1904年製の甲武鉄道の電車だそうですが、新宮鉄道を経由して庄内交通に譲渡され、戦後に車体更新されているので原型の面影は一切ありません(笑
2両ともほぼ同じ経歴のハズですが、窓配置などが異なり、ハ13の方は異様に深い屋根になっていたりと個性的な兄弟です。

タミヤ シトロエン2CV

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年明けからチビチビ再開していたタミヤの2CV
足かけ7年位かかりましたが完成しました。



車内の塗装
椅子は本当はもっと安っぽい感じなのでしょうが、革張り風にしてみたく塗装
クリーム色を全体に吹き、影に茶色、最後に全体にクリヤオレンジを吹いています。
・・・なんだかおいしそうな色になってます?



車体はモチロン赤
クレオスのあずき色を缶スプレーし、上からマルーンをエアブラシ。
深みのある赤になります。




今回の一番の難関はクラリス嬢
そのまま組み立てるとハンドルを持つ手に全く動きが無く、雰囲気ゼロw
8時20分の位置に握っている感じになります。
・・・あなたハンドル切ってるのよね?

オマケに上手く乗らないので腕を切断、短縮してハンドルを持つ位置も変更。

塗装はすべてラッカー系で塗装。
髪の毛は国鉄ブドー色1号と2号、それに黒。
・・・基本的に鉄道カラーです(笑
ウェディングドレスの影にはクレオスのフィルタリキッドの青を使っています。





ハンドルは車体と繋がっていませんがご容赦くださいw
なんだかテカテカでしたので、人形だけ艶消しクリアを吹いて落ち着かせました。





という訳で、鉄道模型の合間のプラモデル完成です。
このキットはタミヤの中でも「名作」の部類に入るもので、サスも実車のように動くのが特徴です。
・・・サンバイザーは模型的には邪魔なので切った方が良かったかも知れません。





たまには大きいサイズの模型も楽しいものです。
人が居るのもまたグッと良くなりますね。

KATOのオハニ30

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関水金属最初のNゲージ
・・・初の日本型Nゲージなわけですが
何度も何度も再生産されているロングセラー製品です。
実物は昭和2年から製造された国鉄初の半鋼製客車であるオハ31の合造車
・・・両数も少なく地味な存在で、模型の方が有名な車両の一つでしょう(笑



以前入手していた中古品を手直ししてみました。



この製品は妻面がオハ31と共通の貫通扉なし、尾灯なしの仕様ですが、実際は車掌室付きのためこれらは付いていたようです。
という訳で、GMのキットから客車の客扉とキニ05の尾灯を移植しました。
扉の下の方を削りすぎてますが気にしないw

車体は全体にGMのぶどう色2号を塗装
末期の姿を作ろうと思います。



全体を茶色にしたら幌をジャーマングレーで塗装
そのあとクレオスのウェザリングカラー、マルチブラックでウォッシング
彫の深い扉周りやリベットの周辺を濃いめで色挿し、全体に薄めに塗りたくりますw
この製品はリベットなどの彫が深いのでかなり適当でも良い感じになります。

そのあとインレタを入れ、全体に艶消しを吹いて完成。



内装もちょっとだけ表現。
座席に関しては、背もたれ部は実際は板なので茶色が正しく、そうするとほとんど効果が無いので省略した方がいいかも(汗
デッキ・荷室・客室などの仕切りは効果大です。



窓貼り前の仮組み
床板はいさみやのカラープライマー黒、屋根はガイアのジャーマングレーです。
床板は両面テープ固定にし、屋根はツメを車体側に作って嵌め込み式で固定しました。
・・・この中古品は窓パーツが汚損していて使えなかったので苦肉の策・・・
窓はGMの物を使い、トイレの擦りガラスはメンディングテープを窓セルに貼って半透明としました。





という具合でレストア完了。
中古なら1両500円程度で入手できるお手頃な製品。
半世紀前の製品ですが、現行の製品と並べてもそれほど遜色ない仕上がりです。

花巻の馬面電車

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1969年まで岩手県の花巻から鉛温泉を結んでいた花巻電鉄の路面電車
狭い県道に強引に?敷設したため車体幅員が異様に狭いのが特徴です。

車体の幅は1.6mしかなく、車内はもっと狭い…
軽自動車程の幅の車内にお客は向かい合わせに座りますw
両側に人が座れば通り抜けも出来ないのに吊皮も付いていたようです(汗




ジャンクで入手したワールド工芸のキットを組み立てました。





亡失していた前後の歩み板はプラ材で作製
足になる角棒を瞬着で固定、上を平らに削ってから歩み板を接着しました。
・・・結構リアルになるのでプラ工作ではおススメの工法です。



ヘッドライトもワッシャとリトルジャパンの名鉄付属のパーツを組み合わせて適当に作製。
レンズはいつもの100均のクリアレジンを使用しました。




そして塗装。
ポールは黒染めにしようと、いさみやの黒染め液を初めて使ってみました。
説明書通りに倍に希釈して暫く漬けたのですが、材がボロボロになって上手く染まりません・・・
という事で断念して普通に塗装してしまいましたorz

・・・後から聞くと漬けておくには濃すぎるようでうんと薄めなくてはダメのよう
原液を綿棒で擦り付ける感じで作業するのが良いとのこと。

次回参考にします・・・





という事で完成。
・・・連結器、良いサイズの物が無かったので付けていませんが(笑
強烈な風貌の1両です。

野尻の林鉄

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信濃の国にも春が来ました。
花粉がキツいのですが我慢wして木曽の野尻森林鉄道の跡を訪ねてきました。



出発は南木曽の柿其停車場
いまでも森林管理署の施設として使用されています。



当時の機関庫もそのまま車庫として残っており、土間には今もレールが敷いてあります。
木曽で当時のレールが敷いたままになっている所は非常に珍しいです。


野尻森林鉄道柿其線は中央本線野尻駅~柿其停車場を結んでおり、中央本線・国道19号が木曽川の東側を通っているのに対して西側を走っていました。







森の中に現れる石造の遺構はまさに遺跡
ここを運材台車を連ねた蒸機が行き来していたのでしょう。



谷に聳え立つ橋脚
特に調査せずに訪問したのですが、6か所のトンネルと3か所の橋がありました。

石組みはどれも緻密で、中央本線のそれに劣らない立派な作りをしています。



途中にあった切り通し
廃線後60年程が経ち、自然に還ろうとしていました。
・・・こうした中に一人で立つと、自然は人の行為を超越した力と時間を持っているのだと思えてきます。






野尻で有名な木曽川鉄橋
林鉄はここで木曽川を渡り、東岸の急勾配を登って中央本線の野尻駅へ向かいました。




オマケ
野尻の国道沿いにある製材所
趣味人なら必ず目について脇見して通るでしょうw


※この区間はいくつか危険個所があり山の装備が必要です。野生動物と遭遇する恐れもありますので訪問はおススメしません。自己責任でお願います。

善光寺道を行く4

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天気が良かったので善光寺街道の旅を再開しました。

スタートは前回終点となった聖高原駅
今回は歩きたかったので自転車はナシ!
・・・主に下りなので自転車ならあっという間と思いますが…汗





駅から街道への道にある青看
古い様式(3世代くらい前?)を見つけると盛り上がります。



麻績の宿場を出ると突然道がメチャ狭w
ザ・赤線という感じのあぜ道ですが、案内木があるので迷いません。
・・・たぶん分かっている一番古い道を案内していると思われ、馬が辛うじて通れるような規格です。





麻績村は標高が高く、桜が丁度満開。
左上には現国道があり、旧街道は土手の下を進みます。



沿道には下伊那ではあまり見ない土壁の民家がとても多く、やはり信州の多様性・地域性を感じます。



・・・引っ越してこんな住所だったらちょっとワクワクしませんか??







中信と北信の境、麻績村と千曲市の境に位置する聖湖
・・・まぁ、ため池ですw
同時に猿ヶ馬場峠・・・もうあとはひたすら下りです





途中にあった一里塚
こうして塚として残っているのはちょっと珍しいです。



篠ノ井線を渡ると稲荷山の街並み





古い商家が多く残っており、天気が良い時に改めてグルグル回ってみたいなと思います。

・・・風が出てきて曇って来たので本日はこれで終わり。



16キロほどのお散歩でした。

アルナインの古典電車

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久しぶり?の模型記事




・・・さて、在庫消化の名の下に引っ張り出されてきたアルナインの路面電車
新発売で買って作り始めたので5年位経つのでしょうか…汗
トレーラーにして秋葉線みたいな事をしたかった記憶がありますが、私のイメージよりモデルが古すぎて途中で飽きちゃったんだったと思います。
ということで、普通に完成させます(笑



電車にするための部品を捜索
ポールと救助網は近鉄デボ1から流用する事としました。
・・・近鉄も改造しだして完成していない・・・w


今回救助網についてちょっと調べたのですが、各社色々な形状の物を採用していて面白いです。
ちなみにホントに古い物は運転手がペダルを踏むと網が落ちて障害物を拾うようになっていたり、尾灯のように終点で前後付け替えたりしていたとの事。



明治村にて。
・・・これを付ければ自殺防止になるのでは?というのは現代の電車のスピードではとても無理なハナシですね(笑




模型の方はパパッと塗装。
広島電鉄の旧塗装が好きなので、グレーと紺のツートン。窓枠はニス仕上げ風に茶色を筆塗りしました。





せっかくオープンデッキで目立つので、付属パーツのマスコンとブレーキにプラ板を貼付けて整形、厚みを表現。
ジオコレの「昭和の人々A」より運転士と車掌を乗せました。
・・・電車に対してちょっと小ぶりです。





という訳で、いつも通り仕上げが駆け足(汗)の明治な路面電車が完成!
昭和10年頃、そろそろ老朽化してきたけどツートンカラーに塗り替えられまだまだ現役の創業時の電車、という感じでしょうかね?

草むらのヒーロー

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めちゃめちゃ久しぶりの草ヒロカテゴリです。
・・・しかも今まで見た中で最古のクルマと思います。
昭和10年代、もしかしたら代燃車(薪バス)だった可能性もあります。



県内某所にて特徴的なオデコの茶色い物体を発見(笑
・・・3枚窓のオデコはマニアなら直感的に「いやヤベーなおい」ってなりますよw
後日あわてて見に行きました。





そこにあったのは全体が錆色になったバス
しかも今まで見たことのない「バス窓」以前の世代
特徴となるはずのボンネット部分が失われているので、メーカー等は不明ですが、木材併用で組立てられる構造から、昭和20年代以前の製造であることは間違いなさそうです。

塗装はほぼ剥がれていて良く分かりませんが辛うじて地元バス会社の文字が読み取れ、全体を見れば青とピンクの「あぁ、あの色か」というその会社の旧塗装だったのが何となく分かりますw

後ろに大きな開口部があり「特装車か?」と思ったのですが、加工がだいぶ雑(汗)なので納屋化後にアレンジされたもののような気がします。





車内もほぼ朽ちていますが、鋼体に木材を使って組立てられているのが分かります。



屋根中央部はキャンバストップだったようで既に一部の木材を残して朽果て、車内から生えた木の棚になっています・・・
夏は葉に覆われて見事に隠れそうですw



幕板部には水切り目的なのか、プレス加工がなされてスリット状になっています。
・・・これはかなりの特徴と思われ、他所から教えて頂いたところによると、戦前のニッサン90型が近いとのこと。

http://www.keio-bus.com/library/42-49.html

確かにこのプレス模様が写真の個体にもあり、またセミキャブオーバのため前輪のタイヤハウスがだいぶ客室に食い込んでいるのも共通しています。





恐らく現役引退から半世紀以上、もしかしたら60年位この地で過ごしているのかも。
静かに土に還りつつありました。


16番のペーパー工作

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いよいよ連休?
4月はあっという間でした…





TMS633号の記事に載っている記事を元に紙工作を進めています。
上田丸子の最初の電車、モハ3130(3330)です。
16番のペーパー自作電車の3作目になります。
・・・工作開始は昨年10月(汗
小林信夫氏の記事の通り、図面のコピーと厚紙がベース。
厚紙にはお菓子の空き箱を利用しました。



いつもいさみやの工作用紙を使うので、紙質がどうかな?と不安だったのですが切り心地は悪くナシ。
ラッカースプレー(余っているクリア)を紙全体に吹いて(のちの糊とする目的です)乾いたら図面をテープで固定。
デザインナイフでサクサク切っていきます。



図面のコピーは端をテープで固定するだけなので切り出せば自然に外れます。
全部切り出すとこんな感じ。
木造車の腰板の短冊はボールペンでなぞって表現しましたが、ちょっと溝が太過ぎたみたいです・・・

妻板の窓枠になる内板は折り曲げて表現しますが、そのまま折り曲げると窓の細い部分が上手く曲がらないので、この部分だけカッターで切っておくとキレイになります。





そして立体に
全体にラッカースプレーを吹いているので、紙の接着はプラモデル用の流し込み接着剤を使用します。
骨組みには2ミリの角棒を使用し、これは木工ボンドで固定。
最後にアロンアルファを染み込ませるようにして補強しています。



屋根には市販の屋根板を
のぞみ工房の「ほぼピッタリ屋根板B」です。
・・・当然ピッタリにはならず、幅を3ミリほど詰めましたw



長さを揃え、幅を詰めて整形後に車体と合体
少し削りすぎたようで、端部の幅がちょっと合わず…汗
車体を傷つけるリスクはありますが、削る作業は車体に固定した後でやるのが良いかもしれません。
(前作はそうした)


つづきます

2018年の赤沢

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28日から運行が始まった赤沢森林鉄道
早速行ってきました。

・・・毎年3回くらい行ってるんですがねw



林鉄のりばの前には待合室として当時のB客が置かれていて車内も観察可です。
(待合室なんだから当たり前だ)





バックヤードに置かれているカブースと木製運材台車
・・・タンクは鋼製の台車でしたので、これはタダ載せてあるものと思われます。
年々ボロくなっていきますがハテ?
そうは言っても丸山渡にある車両群よりは程度は良いです。



乗り場に併設の記念館
貴重な車両や資料が展示されています。
毎年ちょっとづつ展示内容が変わっていたりして毎回発見があります。



庫内にはモーターカーや大型のDLなどが美しい状態で展示されています。



屋外展示場のヌシのポールドウィン
朝10時ごろの空いた時間に訪問した所、横で現役のDL「AFT01」がアイドリングしていました。
普段は2両のうち1両が使用され、もう1両はお休みなのですが・・・

何かあるかもと思っていたところ、客車列車に続行して単機で試運転?に出発!
追いかけて、帰りの単機を撮影しました。








丸山渡に置いてある客車
丸山渡停車場の看板は、去年はもうちょっと味のある当時風の物だったような気がするのですが、更新されてしまいました。


甲府モデルのトフ1をつくる

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新進気鋭のペーパーキットメーカーの甲府モデルさん



面白そうな貨車があったので1つ作ってみました。
「トフ1」詳細不明ですが車端部に緩急台の付く相当古い車両のようです。

紙は厚手の床下用と薄手の車体用の2枚構成
薄い方の紙はどちらかというと画用紙みたいな紙質で、
ラッカー塗料をスプレーしてプラモ用接着剤で固定
という工法にしようとするも塗料を紙が吸い過ぎてしまい上手く固定できず・・・
これは仮止めとして、アロンアルファでコチコチに固めて組み立てました。



組み立てるとこんな感じ。
アオリ扉の組立てを間違えてしまいましたが無事リカバーw
下回りについては大ぶりすぎてこの手の古典貨車には似合わないと感じたので、鉄コレ2弾のワフから流用しました。



ディテール表現が殆どないので適当に追加
・・・実車の事を知らないので勝手にイメージによるw
真鍮線で手すりを追加し、KATOチビ客車のバッファをカットして赤い円板とします。




全体にガイアのジャーマングレーを塗装して完成!
端梁はプラ材を適当にカットして使用。バッファ跡の穴も表現しています。
こちら側の連結器は鉄コレのダミー、反対側にはKATOナックルを使用しました。





怪しい工事列車の完成です。

西大寺の単端を動力化する

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連休に西大寺バスターミナルのキハを訪問
おまけに出発前に寄った古本屋にてTMS641号の津川洋行の単端動力化の記事も読んでいた為、すっかりその気になり手持ち部品で動力化改造しました。



20年前の記事ですが非常に参考になります。



記事では燐青銅線とキドマイティを使用していましたが、手持ち品の都合で今回使用したのは
・KATOチビ客車の車輪
・同Bトレ用ボギー動力のモータ、ウォーム、集電板
(写真にはありませんがKATOのギヤ付きの軸)
新品で用意しようとするとちょっともったいない感じもあります。
ナローは車体も大きいので、モーターなどは入るなら他の物でも良さそうです。


まずは車輪をギヤ付きに改造。
…動力用の物を使えば最初から付いているので、この加工は不要。





このタイプの車輪はパイプ状の軸に差し込んであるだけなので簡単に抜き差し可能です。
ウォームも動力を分解して取り出し、モーターの軸に取り付けます。

・・・ところでなんでポケットライン用車輪なのかというと、径が大きいから。



津川製品のプロポーションについて色々言うのはやめますがw
車輪を大径に交換するとちょっとはマシになります。(左が製品そのまま)


モーターを床下に取り付けます。
後輪駆動とし、後輪の後ろにウォームを通す穴を開けます。
3ミリ程度の穴で大丈夫だと思うのですが、小さいドリルしかないので1.5ミリで穴あけ、丸ヤスリで穴を広げました。



・・・目見当でかなり雑ですが、いつもの私の工作ですw





こんな感じに。
車輪のギアとの接触はやや遊びがあるくらいにします。
いい具合になったらモーターの2つの穴に合うようにウォーム穴両脇に1.5ミリの穴を開けて1.4ミリネジで固定。
・・・たぶんここかなり重要ですが、このネジ穴も固定できればいいので上手く合うように穴を広げてしまっています。モーターが動くと困りますが、微調整出来るようになっていた方が良いカモ

ここで通電し、車輪がガラガラ回るか確認。
・・・製品の軸受けがかなりアヤシイので、何となく快調に回ればOKw

次に集電



津川のロゴのある床板真ん中あたりに10ミリ×15ミリ程度の穴を開け、0.5ミリプラ板2枚重ねで製作した部材を取付け。写真ではネジ止めですが、あまり意味ないのでタミヤセメントで固定しても大丈夫です。

この部材には4カ所切り込(幅1.5ミリ×深約1.7ミリ)があり、ここに集電板を通します。
通してそれぞれ車輪のフランジ部に当たるように調整。
・・・この調整も大事で、あまり強く当たりすぎないように気を付けます。





調整してモーターと結線すれば完成。
・・・前後逆に動くようになっていたので線をクロスさせていますw


2つ作ったのですが、どうもモーターの規格が違うようで1号機はやたら高速で走ります(笑
・・・ジャンク箱にあった同じサイズのモーターですが、どちらかがKATO動力から取り外されたモーターではないと思われます。

1つ2時間程度の工作
この製品は中古で安い時もありますが意外と高い時もあり、安く手に入るかビミョーなところですが、お手軽価格で単端を入手できます。


もっとお手軽なのは、ポケットラインの動力をそのまま組み込む事なんですが、ホイールベースが長すぎるし、お腹にモーターがあって鈍重な感じになってしまうんですよねぇ・・・
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